お知らせ
「周防の生命圏」から日本の里海を考える
−エコロジカルな人間と自然の共生の証を資源に−
主催:日本生態学会中国四国地区会・環瀬戸内海会議
共催:祝島未来航海プロジェクト
瀬戸内海は、人に身近な海、豊饒の海と語り伝えられ、古来歴史豊かに、物・人・知・文化を運ぶ日本の大動脈でした。その静かな海面、点在する多くの島々、白砂青松の浜、段々畑など自然と人間の営みが一体となった独特の多島景観は明治維新後に往来する外国人にも絶賛され、我が国最初の国立公園にも指定されました。しかし、引き続く近代化の波間で、その自然の多くは開発や水質の汚濁によって現在までに大きく姿を変えつつあります。その変貌の中にあって、周防灘には奇跡的に奇麗な海が、そして日本の里海の原風景がまとまった面積で残されています。
今回、私たちが開催するシンポジウムでは、人と生き物が豊かに共生する第1級の地域の『西瀬戸中央圏』の一部をなす「周防の生命圏」について学び、「日本の里海」として共有すべき遺産を新ためて見直し、この地域の人と自然と文化の調和と利用の可能性、将来について考えるきっかけにしたいと思います。
会 場
山口県上関町祝島 祝島公民館
アクセス・宿泊については
こちらをご覧ください。
日 程
2008年
7月12日(土)
14:00 環瀬戸内海会議総会
16:00〜 18:00 エクスカーション
16:30〜 交流会会(祝島島民の会事務所)
7月13日(日)
11:00〜15:00 講演会(祝島公民館) ※ 入場無料
7月14日(月)
エクスカーション
講演会プログラム
「周防の生命圏」という考え
菊池亜希良(広島大学国際協力研究科)
生物相が豊かな周防地域の生命圏
飯田知彦(九州大学大学院)・高島美登里(長島の自然を守る会)
人と自然が共生する「地域共生型」の離島農業
氏本長一(祝島未来航海プロジェクト)
「里海」という言葉への警告
向井 宏(海の生き物を守る会)
海の未利用資源、そして「里海」の保全と活用方法
新井章吾(海藻研究所)
エクスカーション
7月12日
漁船に乗って祝島を1周、地元の方から島のことを説明していただきます。途中、祝島北部の三浦湾に寄り、放棄された棚田に豚を放牧し、家畜の力を借りて農地を再生する「地域共生型の離島農業」も現地で見ることができます。
7月14日
漁船で上関地域の海を巡り東周防灘の自然を観察します。地元の自然保護活動を行っている長島の自然を守る会の紹介で、運が良ければスナメリ、そして種指定天然記念物のカンムリウミスズメを現地で見ることができます。
参加申込・お問い合わせ
高島美登里(環瀬戸内海会議)
〒747-0063 防府市下右田387-14
Tel: 090-8995-8799
Fax: 0835-23-1892
E-mail: midori.t@crocus.ocn.ne.jp [ @(全角) は @(半角)に置き換えてご送信ください ]
参加・宿泊申込書