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内湾湿地(塩生草原・マングローブ林)の生物群集の構造と機能
企画責任者:
和田恵次(奈良女子大)
概要
沿岸の内湾・河口域に発達する塩生植物群落 ―温帯域の塩生草原と熱帯域のマ
ングローブ林― は、陸と海の狭間に位置し、陸と海の両方に由来する固有の生物群集
を形作っている。この生物群集の成り立ちを、植物群落のもつ特性、立地条件として
の特性、植物に依存する動物の特性と、これらの動物の植物との関係から明らかにす
べく、植物の生産生態学、景観生態学、地形生態学、ベントス生態学の各方面からの
演者の発表を集約させて論議する。本企画により、近年世界各地で破壊が進んでいる
この内湾湿地生態系の保全に寄与したい。
プログラム
- 鎌田麿人(徳島大学工学部)
吉野川河口域の地形変動と植物群落の分布変動
- 倉田健悟(島根大学汽水域研究センター)・菊池永祐(東北大学東北アジア研究セン
ター)
カワザンショウガイ科巻貝の生息場所としてのヨシ湿地〜空間利用と餌利用〜
- 小見山章(岐阜大学農学部)
マングローブ林の現存量と一次生産過程
- 藤本 潔(南山大学総合政策学部)
マングローブ立地の形成過程と地下部炭素蓄積機能
- 西平守孝(東北大学大学院生命科学研究科)
棲み込み連鎖からみたマングローブ湿地の生物群集
- 和田恵次(奈良女子大学理学部)・Anson H. Hines (Smithsonian Environmental
Research Center)・Sherry Reed (Smithsonian Marine Station)
シオマネキ類の生息がマングローブの生育に与える影響
- 大森浩二・柳雅之・堂浦旭(愛媛大学沿岸環境科学研究センター)
河口域における植物とカニ類の相互作用