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生物多様性・人間活動・土地利用

企画責任者: 佐竹 暁子(九大)・谷内 茂雄(総合地球環境学研究所)


概要

自然・ヒト・社会のインタラクションを含むマクロスケールで生じる現象の理解に、 生態学で得られた知見をどのように生かせるかを考えたい。議論の材料として土地利 用の問題をとりあげる。

ヒトが目的に応じて土地を利用することで、森林、畑地、都市などが混在した特有 の空間配置がつくられる。土地の利用の仕方は生態系の物質循環や生物多様性に大き な影響を与えることから、土地利用は人間活動の生態系へのインパクトを評価するよ い指標といえる。また、空中写真や衛星写真などの地図データの蓄積にともなった土 地利用モデルの開発によって、人間活動のインパクトを土地利用の変化と結びつける ことが可能になってきた。

本シンポジウムでは、工学、生態人類学、森林管理学、理論生態学の立場から土地 利用の問題にアプローチする。国策や経済動向に左右されるヒトの行動に着目した分 析をはじめに、伐採後の森林生態系の自然再生プロセス、さらに生態系を土地の状態 とその変化としてとらえたランドスケープダイナミックスの話題を中心に、各分野で の成果を関連づけ、新しい研究の方向性を探りたい。

プログラム