交尾行動の新しい理解

企画者:粕谷英一(九州大・理),上田恵介(立教大・理),狩野賢司(東京学芸大)

概要:概要:動物の交尾行動の生態学的研究は、交尾の際にオスがメスに対してコストを与えていることが相次いで示されたのをきっかけとして、次々に新しい現象が発見されています。従来メスの利益の観点から説明されていたメスの複数回交尾などもの実証的見直しも行われて、交尾行動の新しい理解に至ろうとしています。  現在、ハンディキャップ(good genes)理論に沿ってメスによる選り好みが盛んに研究にされていた時期に続く新しい研究の高まりを迎えています。どんなことが明らかになってきたのかわかりやすく提示するとともに、交尾の際のメスとオスの関係やライバルオス同士の関係はどうとらえられるのか、未解明の方向性は何かなどを明らかにしたいと思います。