企画者：五箇公一（国立環境研究所），山田文雄（森林総合研究所），草刈秀紀（WWFジャパン）

概要：外来生物法が施行されてから間もなく3年を迎えようとしている。同法は施行後5年目を目途に改訂が予定されており、2008年度は同法の見直しをする年となる。この重要な年度を迎えるにあたり、法制度上の生態学的問題点について具体的事例を含めて解説し、それらの問題点を克服するための手法を議論し、法制度を実際に改正する指針を導き出す。「ホワイトリスト」等という、当面実効性のない提案ではなく、至近に迫った問題点の解決と対策を議論する。具体的には「外来生物リスク評価」と「特定外来生物の防除指針と防除事業の効果の評価」の見直しを中心に議論する。

• オオクチバスはどうする？〜外来生物法の目玉のその後 中井克樹（琵琶湖博物館）
• アライグマはどうする？〜防除事業全国展開の行く末 池田透（北海道大学）
• 外来雑草はどうする？〜緑化植物の巨大な壁 村中孝司（牛久自然観察の森）
• グリーンアノールはどうする？〜世界遺産を目指して 大河内勇（森林総合研究所）
• 「寄生生物はどうする？?カエルツボカビまで来た」 五箇公一（国立環境研究所）
• 外来種リスクの評価はどうする？〜ミレニアム生態系評価から 小池文人（横浜国大）
• お金はどうする？〜防除の経済試算法 小谷浩示（横浜国大）
• 総合討論 講演者，村上興正（同志社大学），環境省自然環境局外来生物対策室