広域大気汚染の生態系影響
企画者:久米篤(九州大)
概要:大気汚染物質が発生源から輸送される過程で生じる二次汚染物質(O3,SPMな
ど)による広域大気汚染は世界的に重要な環境問題であり,北半球における対流
圏O3の濃度は樹木による炭素吸収を有意に低下させるレベルまで上昇している。
その一方で,窒素負荷に代表されるローカルな大気汚染も無視できない。本シン
ポジウムでは日本における広域大気汚染の実態と植物側の反応,そして生態系レ
ベルの影響評価について総合的な議論を行う。
- なぜ,汚染源から離れた森林でO3濃度が上昇しているのか
大原利眞(国環研)
- オゾンによる光合成影響の生理的機構
北尾光俊(森林総研)
- 屋久島における広域大気汚染の影響
永淵修(滋賀県大)
- 立山における広域大気汚染とローカルな大気汚染の影響評価
渡辺幸一(富山県大)
- 日本の森林樹種に対するオゾン・窒素負荷のリスク評価
渡辺誠(北大)
- 大気-現場-実験を結びつけることの重要性
久米篤(九州大)