環境改変―感染症―人間のつながり
企画者:川端 善一郎(総合地球環境学研究所)
概要:新型インフルエンザの例にみるように、感染症の発生と拡大は直接的間接的に人間の生存を脅かす深刻な地球環境問題である。感染症の発生と拡大を「環境改変―感染症―人間のつながり」の視点から理解することは、甚大な被害が起こりにくくする手だてを見いだすことにつながる。このつながりの解析には遺伝子から人間を含む生態系における相互作用を解きほぐす強力な生態学の基礎研究が必要である。本シンポジウムではいくつかの感染症の例を取り上げ、「環境疾患予防学」とも言うべき学問の創設に生態学がどのように貢献できるか、またすべきかを明らかにしたい。
- 趣旨説明―環境疾患予防学と生態学(案)
川端 善一郎(総合地球環境学研究所)
- 人間活動が誘引する感染症−新型インフルエンザ、BSE,抗生物質耐性菌
を例に
梯 正之(広島大学大学院保健学研究科)
- 鳥インフルエンザの発生拡大に関わる生態学的要因(案)
長 雄一(北海道環境科学研究センター)
- 陸海連環環境が作りだすノロウイルスと人間の関係
真砂佳史(東北大学大学院工学研究科)
- 都市文化に潜むレジオネラ感染症(案)
那須正夫(大阪大学大学院薬学研究科)
- コイヘルペスウイルス感染症と人間の相互作用環
源 利文(総合地球環境学研究所)