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侵略的外来種の防除戦略

村上興正(京都精華大学)

概要: 近年、侵略的外来種の管理は、生物多様性の保全にとって必須のこと として、世界各地で認識されるようになってきた。日本でも2004 年に外来生物法が策定され2005年に施行される等、外来種管理の 必要性が広く認識され始めた結果、日本各地で多数の外来種の管理事業 等が行われつつある。しかし、その成果はまだ充分に上がっているとは 言えない現状である。これは外来種による被害が生じてから対症療法的 な対策を講じているケースが多く、長期的系統的な取り組みや戦略的な 観点が乏しいことが原因となっている場合が多い。本シンポジウムでは このような現状を打破するための防除戦略について、日本で先進的に取 り組まれている事例をもとに論議し、今後の外来種防除の発展に寄与す ることを目的とする。