田中健太(筑波大・菅平セ),
清水健太郎(チューリッヒ大)
概要:
次世代DNAシーケンサーや、マイクロアレイを応用した大量ジェノタイピン
グ法など、遺伝学的手法は近年めざましい発展を遂げている。それと歩みを並
べて、これまではモデル生物でしかできなかった遺伝学的解析が、もっと生態
学的な興味を持たれている種でも行われるようになってきた。生態学的な相互
作用や生態系の挙動を遺伝子の視点から理解する試みも、各国で始まっている。
そこで、これらの最新の遺伝学的手法が生態学にどのように役立つのかの実例
を示しながら、どのような場合にどのような手法を選択すればいいのかを、議
論したい。