[:ja]極限環境に棲む生物は、ユニークな形態や生活様式を持ったものが多いですが、それは、厳しい環境を生きる上で効率的な生き方をしていることの現れです。しかし、その生態特性の意味については、一般にはよく理解されていません。また、極限環境では、生物活動は微妙な環境条件のバランスの上で成り立っており、気候変動など大きな環境変化に対して脆弱です。本講演会では、普段は目にすることのない様々な極限環境に暮らす生物の適応様式を一挙に紹介するとともに、それらに忍び寄る気候変動の脅威について紹介し、極限に棲む生物を科学することの魅力と重要性を社会へ伝えたいと考えています。
第21回日本生態学会公開講演会
「極限に棲む生物の生き様 – 身近な生態系の成り立ちを知るヒント」
日時:2018年 3月18日(日)13:00~15:00
会場:札幌コンベンションセンター 特別会議場(http://www.sora-scc.jp/guide/floor_detail/detail2.html)
参加費:無料
参加申込み方法:事前の申し込みは不要です。直接会場にお越しください。
プログラム
- はじめに:なぜ私たちは極限環境に棲む生物を研究するのか?
小林 真 (北海道大学) - 鯨が支える深海底のオアシス
藤原 義弘(海洋研究開発機構) - ペンギンとサメが教えてくれた極地の暮らし方
渡辺佑基(国立極地研究所) - カビが映し出す北極と南極の極限環境
大園 享司(同志社大学) - 短い季節で生き延びる高山植物の生存戦略
工藤 岳(北海道大学) - 生物多様性の役割をモンゴルの草原で考える
佐々木 雄大(横浜国立大学)
司会 日浦 勉(北海道大学)
講演要旨
鯨が支える深海底のオアシス:藤原義弘(海洋研究開発機構)
ペンギンとサメが教えてくれた極地の暮らし方:渡辺佑基(国立極地研究所)
カビが映し出す北極と南極の極限環境:大園享司(同志社大学)
短い季節で生き延びる高山植物の生存戦略:工藤岳(北海道大学)
生物多様性の役割をモンゴルの草原で考える:佐々木雄大(横浜国立大学)
主催:一般社団法人 日本生態学会
後援:札幌市教育委員会
本講演会は、平成29年度文部科学省研究成果促進費の支援により開催されます[:en]
The 21st Public Lecture of the Ecological Society of Japan
Title: “Life history of organism in extreme environment –hints to understand your neighborhood ecosystem–”
Date & Time : 13:00-15:00 (tentative), Sunday March 18, 2018
Venue: Conference Hall, Sapporo Convention Center http://www.sora-scc.jp/eng/index.html
Lecturer
FUJIWARA, Yoshihiro(JAMSTEC)
WATANABE, Yuuki(National Inst. Polar Res.)
OSONO, Takashi (Fac. Sci. Eng., Doshisha Univ.)
KUDO, Gaku (Fac. Env. Earth Sci. Hokkaido Univ.)
SASAKI, Take/meeting/Env. Info. Sci., Yokohama National Univ.)
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