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企画集会 T10
本多静六が日本の植生帯を図化して約100年が経とうとしている。その間多くの国内の植生の分布・分化の研究がなされてきたが、小さな島国である日本の植生を客観的に位置づけし、その系譜を探るためには近接したアジア・太平洋地域の広域植生研究が不可欠である。主要な森林植生であっても、比較的独自性の強いブナクラス;夏緑広葉樹林もさることながら、ヤブツバキクラス;常緑広葉樹林やコケモモートウヒクラス;常緑針葉樹林にいたっては大陸や日本と近接した島嶼の植生との比較無しには日本の植生の大枠の位置づけすら流動的と判断される。本集会は植生研究の場をアジア・太平洋地域に設定し、日本の植生の分布と分化をその中で位置づけることを目的として、広域研究成果を基に考察する。
今回は近年の研究成果の充実を機会に、第3回として日本の植生の最寒冷地域に発達するコケモモートウヒクラス(亜高山針葉樹林)およびカラフトイワスゲ−ヒゲハリスゲクラス(高山草原)などを中心にBoreal帯以上の植生について理解を深め、議論したい。
[T10-1] 北東アジアのコケモモートウヒクラス針葉樹林の組成と分布
[T10-2] 北東アジアの高山植生に関する植物地理的研究
[T10-3] ロシア沿海部と日本の植生地理