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自由集会 W01

外来生物の分布拡大予報

企画者: 小池文人(横浜国大)

いろいろな外来生物(哺乳類や昆虫,植物,水生生物など)のリアルタイムな分布把握と拡大予測を行って, 天気予報のように定期的に市民に情報提供して行く「外来生物分布拡大予報」を始めようと思います.

市民が日本の地図の中で分布拡大中の外来生物のイメージをもつようになれば,外来生物問題への関心が喚起されるでしょうし,将来の被害拡大に対応した対策を事前に取ることもできます.また根絶をめざすか,対策の資源を他種に配分すべきか,などのトリアージのために使えるかもしれません.将来的には行政機関への事業の移管ができればよいのではないかとおもわれます.

このような試みは,いつかだれかが行う必要のあるものですが,日本では始まったばかりです.企画を紹介して参加者を募集するとともに,予報を実現してゆく上で解決すべき問題を明らかにし,必要となる研究をさぐります.

研究として興味のある方や,ご自身で分布拡大の研究をされていて全国スケールでの調査を行いたい方,などの参加もお待ちしています.

海産・淡水産外来無脊椎動物の分布の把握状況と関連学会の取り組み 岩崎敬二(奈良大学)

外来鳥類の分布の把握状況と鳥類学会での取り組み 発表者未定

外来雑草の分布の把握状況とオーストラリアの市民参加  西田智子(農業環境技術研究所)

外来生物情報のデータベースの紹介と,これを利用したセイヨウオオマルハナバチの分布解析 五箇公一(国立環境研)

外来生物の分布調査での市民参加の可能性 草刈秀紀(WWFジャパン)

外来生物が分布をひろげる3つの要因: 反復野生化,人為的分布拡大,自然の分布拡大 小池文人(横浜国大)

潜在的な分布域や分布拡大カーネルを推定する諸手法のレビュー 深澤圭太(横浜国大)

害虫の分布拡大警報システムはどうなっているか 森本信生(中央農業総合研究センター)

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