| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第56回全国大会 (2009年3月,盛岡) 講演要旨


一般講演(ポスター発表) PA2-508

勝ち癖と負け癖への数理的アプローチ

萱島隆一(九大・理), 上原隆司(九大・理), 巌佐庸(九大・理)

動物の闘争においては、闘争能力や資源の価値の影響だけでなく、過去の戦いの結果がそれ以降の闘争の結果に影響を与えるということが起こる。勝者は次の戦いがたとえ違う相手だとしても勝ちやすくなり、敗者は負けやすくなる。これはwinner and loser effect (勝ち癖と負け癖)として知られている。このwinner and loser effectが適応的だと説明する仮説の一つに、self-assessment仮説がある(Whitehouse 1997)。この仮説は勝者や敗者は戦った際に、自身の闘争能力について情報を得ているという仮説である。本研究ではこのself-assessment仮説に焦点をあてる。ゲーム理論によってwinner and loser effectの仕組みを調べた。


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