| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第56回全国大会 (2009年3月,盛岡) 講演要旨 |
一般講演(ポスター発表) PA2-535
釣りえさに使われることで有名な「ゴカイ」。いまだにその生態に分かっていないことが多い生き物だが、その最たるものに「群泳」と呼ばれる生殖活動がある。ゴカイ科の多くは、一生に一度、この「群泳」を行ない、子孫を残す。
鹿児島県姶良郡姶良町にある思川河口域では、1年に2度、2種類のゴカイ科が「群泳」を行なう様子が観察できる。この2種類のゴカイ科は、他の多くのゴカイ科と同じく一晩の「群泳」のため、変態を行い、その後自らの一生に幕を下ろす。
このポスター発表では、2種類のゴカイ科の生殖群泳の様子、変態の様子、また、この群泳が行なわれる環境を守るために行なっている環境保全活動について発表する。