| 要旨トップ | ESJ57 シンポジウム 一覧 | | 日本生態学会第57回全国大会 (2010年3月,東京) 講演要旨 |
シンポジウム S12 -- 3月17日9:00-12:00 I会場
新型インフルエンザの例にみるように、感染症の発生と拡大は直接的間接的に人間の生存を脅かす深刻な地球環境問題である。感染症の発生と拡大を「環境改変―感染症―人間のつながり」の視点から理解することは、甚大な被害が起こりにくくする手だてを見いだすことにつながる。このつながりの解析には遺伝子から人間を含む生態系における相互作用を解きほぐす強力な生態学の基礎研究が必要である。本シンポジウムでは人間、家畜、野生生物に感染する細菌やウイルスの感染症の例を取り上げ、「環境疾患予防学」とも言うべき学問の創設に生態学がどのように貢献できるか、またすべきかを明らかにしたい。
コメンテーター:保原達(酪農学園大・環境システム・生命環境)
[S12-1] 趣旨説明―環境疾患予防学と生態学
[S12-2] 人間活動が誘引する感染症−新型インフルエンザ、BSE、抗生物質耐性菌を例に
[S12-3] 鳥インフルエンザの発生拡大に関わる生態学的要因
[S12-4] 陸海連環環境が作りだすノロウイルスと人間の関係
[S12-5] 都市文化に潜むレジオネラ感染症
[S12-6] コイヘルペスウイルス感染症と人間の相互作用環