| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第58回全国大会 (2011年3月,札幌) 講演要旨 |
一般講演(ポスター発表) P2-198
渓流に生息する底生動物の群集構造は渓流中の物理的・化学的要因や底質の状態、周りの土地利用状況などによって大きく異なってくる。底質の状態や水質も地質と関係しているので、底生動物群集構造は地質によって異なってくると考えられる。紀伊半島の43箇所にて底生動物を定量採集し、地質構造と底生動物群集との関係を調べた。属数は地質構造によって異なり、電気伝導度とも相関があった。主成分分析にて群集構造を調べると、第1軸は地質タイプの違いによって説明できたが、流域の大きさや標高も関与していた。第2軸は地質タイプの違い及び水質状態が関与していた。特定の地質タイプに特異的な分類群も存在した。今後は地質タイプの違いに伴う底質の粒径の大きさや重量・色・形と群集との関係を模索していく。