| 要旨トップ | ESJ58 自由集会 一覧 | | 日本生態学会第58回全国大会 (2011年3月,札幌) 講演要旨 |
自由集会 W12 -- 3月9日 18:00−20:00 C 会場
希少植物は特殊な生態・形態などを持つものが多く、保全生態学や進化生態学の分野で良い材料となることが多い。そして何より、野外で出会ったときの喜びは非常に魅力的である。希少植物が希少と呼ばれるようになった背景は様々であり、その生態・生理・系統・歴史性などを明らかにすることで希少植物のもつ興味深い物語が見えてくる。希少植物を研究する上で、対象とするスケールを変えると希少性の位置づけも変わってくる可能性があるため、希少植物の複雑な事情を明らかにするためには様々なスケールでのアプローチが必要である。本集会では取り扱っているスケールが異なる研究者をお招きし、話題提供をしていただく。プロットスケールから景観スケールまで、個体レベルから系統地理まで、種レベルから群集レベルまで・・・様々な希少植物の特性を時空間スケールごとに編み上げることで、希少植物の魅力を描き出す。その上で、希少植物研究の現状を整理し、今後の展望や保全の方向性について議論するとともに、希少種研究者のネットワークを広げたい。
絶滅危惧植物カッコソウの保全遺伝生態学:9年間に渡るモニタリングから見えてきたこと
里地地域間の土地利用履歴の違いが草地生植物種の多様性に及ぼす影響
氷期の生き残り希少トウヒ属 ‐崩れと氾濫が作る森林群落‐
湿地性希少植物を対象とした遺伝的多様性のホットスポット解析