| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第59回全国大会 (2012年3月,大津) 講演要旨 ESJ59/EAFES5 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P3-179J (Poster presentation)
河川生態系はダムによる生物生息域の分断化が顕著であり、とりわけ生物多様性損失の危機に置かれている。ダムによる分断化の改善は急務であるが、ダム河川の環境保全はなかなか進んでいないのが現状である。その理由の1つには、個々のダム河川の何が問題なのかを診断するツール(評価手法)がない事が挙げられる。まず問題を客観的に示すことのできるツールを開発し、ダム影響の範囲や地域性などを把握し、保全策の適用範囲を示すことが重要であろう。本研究では、ダム河川を個別に診断できるツールの開発を目指し、兵庫県内のダム河川におけるダム上下流ベントスデータを用いてRIVPACS(Wright et al. 1999)による評価を行う。