| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第59回全国大会 (2012年3月,大津) 講演要旨 ESJ59/EAFES5 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P3-180J (Poster presentation)
大分県大分市の郊外に位置する大分大学旦野原キャンパスは多くの緑に囲まれているが,森林の管理放棄や過度の人為的干渉など様々な環境変化がみられる。このような環境の変化に伴う生物多様性の変化を明らかにするため,土壌環境調査と土壌動物群集を指標とした自然の豊かさ評価を植生管理の異なる5地点で行った。結果,自然の豊かさ指数は,裸地,草地,植栽林,雑木林,竹林の昇順となり,竹林が最も自然度が高いと評価された。この指数の変化は,土壌硬度と負の相関,リターの厚さと正の相関がみられた。これらのことから,土壌中の生物多様性を保全するためには,土壌が硬く踏み固められないようにする工夫,刈り草やリターを取り除かない配慮が有効であると考えられた。