| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第59回全国大会 (2012年3月,大津) 講演要旨
ESJ59/EAFES5 Abstract


一般講演(ポスター発表) P3-330J (Poster presentation)

桜ケ丘公園雑木林ボランティアの活動と組織に対する意識

吉田朗子,倉本宣(明治大学・農)

演題 桜ケ丘公園雑木林ボランティアの活動と組織に対する意識

著者 *吉田朗子 ・倉本宣(明治大学 農学部)

要旨

Ⅰ.背景と目的

二次的自然を持続させるためには植生管理が不可欠である。桜ヶ丘公園雑木林ボランティアは効率にとらわれる業者よりも市民が楽しみながら管理を行った方がよいと考えて、植生管理の作業を中心に、1991年に活動を開始し、20年目を迎えた。

本研究では先駆的な里山ボランティアであるこのボランティアの活動と組織に対する意識を知り、今後の活動や他の団体の活動の一助とすることを目的としてアンケート調査を行った。10年前の2001年にも同様の調査を行ったので、意識の変化を検討することとした。

Ⅱ.研究方法

(1)2010年11月にアンケートを郵送にて全ボランティアに送付した。内容は活動内容(個人としてやりたいかやりたくないか、活動として必要か必要でないか)を4段階で問う形式とした。

(2)2011年12月に(1)の「活動内容に対する評価」から読み取れたことを記載し、その場で内容について(1.思う 2.思わない)の回答を得た。「2」の人には理由を答えてもらった。

Ⅲ.結果と考察

(1)のアンケートの回収率は66%(46/70枚)であった。個人としては雑木林外、活動としては雑木林内での作業をより高く評価していた。2001年は活動と個人ともに雑木林内での活動の評価が高かった。(2)のアンケートの回収数は8/14枚であった。「思わない理由」の回答は①「活動は義務」②「新人は単純作業志向」③「皆伐更新の一段落」であった。

Ⅳ.まとめ

今後は個人がやりたいことと活動として必要なことのギャップについて検討していきたい。


日本生態学会