| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第59回全国大会 (2012年3月,大津) 講演要旨 ESJ59/EAFES5 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P3-HS06J (Poster presentation)
私たちはコケの中に多種多様な生物が生息していることを知り、どのような 種類の生物が生息しているか、そしてそれが他の生物やその生物が生息して いるコケとどのような関係にあるのかについて興味を持ちました。そこで私 たちはコケの中に生息している生物の観察を行い、この中でのような生態系 が構築されているか調べることに決めました。私たちの立てた仮説は、「コ ケの種類による違いに応じてコケの中に生息している生物にも違いが生じて いる。」ということと「コケの中にも生態系があり、森林などと同様な生態 ピラミッドが存在している。」ということの二つです。観察方法としては、 ベールマン装置などを用いて、ハイゴケ、ギンゴケ、ゼニゴケの3種類のコ ケに生息している生物を調べ、その種類と数量について記録しました。その結果、ハイゴケでは比較的大きな生物が中心に観察され、 ゼニゴケではセンチュウが多く見られ、ギンゴケでは多岐にわたる大きさの 生物が観察されました。ただ、コケによって出現生物の数量に偏りがあるた め生態ピラミッドが構成されていることについては証明できませんでした。 しかし生息している生物の食性から食物連鎖の存在はわかりました。