| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第59回全国大会 (2012年3月,大津) 講演要旨
ESJ59/EAFES5 Abstract


一般講演(ポスター発表) P3-HS08J (Poster presentation)

柴田高校内の植物相について

佐久間健太 (宮城県柴田高等学校)

柴田高校校地内の植物種や取り巻く環境に興味を持った。2010年5月から校内の植物を採集、さく葉標本にし、生育環境を調べた。2011年12月現在、校地内には173種が確認され、うち20種は帰化植物だった。採集した植物の内訳は、草本類が45科134種、木本類が22科39種で、草本類ではキク科が一番多く、ヨモギをはじめ19種確認された。

木本類ではブナ科が一番多く、シラカシをはじめ5種確認された。本校は田畑や里山など、多様な利用形態であった土地を造成したと考えられる。現在でも名残があり、校地内には二次林も見られる。二次林にはカタクリが自生し、校地内の自然度が場所によっては比較的高いことを示す。東北地方では分布が海岸沿いに限られるカラスノザンショウが校地内で群生していた。今後は周辺地域の植物相について調査したい。


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