| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第59回全国大会 (2012年3月,大津) 講演要旨
ESJ59/EAFES5 Abstract


一般講演(ポスター発表) P3-HS28J (Poster presentation)

ニワトリ胚とヒメウズラ胚の体外培養と胚の観察法の研究 ~発生の諸条件を検証する~

早川嘉樹 (広尾学園高等学校)

ニワトリ、ウズラの孵化について、その生態(卵殻の変化と孵化の過程)を探ることを目的にニワトリ胚の体外培養「殻なし卵の実験」及び「生態・発生の観察」を行った。生態の観察には、連続的に発生を観察できる装置を作成し、生育の環境条件についても探った。結果は、発生が最終段階に進んでも雛の誕生には至らなかった。卵から孵化する条件は、胚膜を乾燥・紫外線・温度変化などから守ることや、卵殻自体に関係すると考え、放卵時と孵化時までの卵殻のミネラル分の測定や紫外線の影響を探った。雛の孵化に至らない原因追求として、蛍光X線での卵殻分析を行った。測定はそれぞれ0~21日目の卵について分析を行った。ニワトリ、ウズラ卵とも0日はSiの量%が多く、孵卵(発生)日数が進むにつれ卵殻膜のCa分が増えていた。ヒナが栄養分としてCaを外殻から吸収するために、養分の組成が変わり、ミネラル分が卵内に移動していると考えた。


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