| 要旨トップ | ESJ59 自由集会 一覧 | 日本生態学会第59回全国大会 (2012年3月,大津) 講演要旨
ESJ59/EAFES5 Abstract


自由集会 W17 -- 3月17日 17:30-19:30 G会場

日本に生きるダンゴムシの不思議

企画者: 宮竹貴久(岡山大院環境)

日本人にとってダンゴムシは子供のころから親しむ身近な生き物の一つだ。しかし人の身近に棲むオカダンゴムシが明治時代に外国から日本にやってきた外来種であることは一般にはそれほど知られていない。日本の照葉樹林にはコシビロダンゴムシ類という在来種が生息している。この馴染み深いダンゴムシ類についての研究視点は、いま、実に多方面に展開しつつある。本自由集会では、日本産ダンゴムシ類に関して得られている分類学と生態学の知見、外来種オカダンゴムシの分布拡大状況、認知行動科学の材料として見たオカダンゴムシの魅力、そしてウイルス感染したワラジムシ類の症状など、生態学の枠を超えダンゴムシマニアな目線で熱く語りあう。

講演1 分類学から生態学へ:唐沢重考(福岡教育大),本多正尚(筑波大) 分類学的研究から明らかになった、脚の性的二型の存在や海洋島での固有種保全における問題点などを紹介する。

講演2 青いワラジムシ類について:加藤朱莉(つくば市立竹園西小学校) ワラジムシ類のイリドウイルス感染が寿命や行動に及ぼす影響やその感染経路について報告する。

講演3 ダンゴになるだけが能ではない: 森山 徹(信州大・若手拠点) ダンゴムシが問題解決能力や個性をもつことを示す実験を紹介します。見えてくるのは、ダンゴムシの心です。

講演4 外来と在来ダンゴムシの日本におけるせめぎ合い: 高橋祐衣,五島千秋,宮竹貴久(岡山大院環境), 三浦一芸(NARO) 固有種のダンゴムシ類が棲む照葉樹林に、明治の世に欧州から侵入した外来ダンゴムシが迫っている。分布をめぐる両種のせめぎ合いは平成の世も続いている。

分類学から生態学へ *唐沢重考(福岡教育大),本多正尚(筑波大)

青いワラジムシ類について 加藤朱莉(つくば市立竹園西小学校)

ダンゴになるだけが能ではない 森山 徹(信州大・若手拠点)

外来と在来ダンゴムシの日本におけるせめぎ合い 高橋祐衣,五島千秋,*宮竹貴久(岡山大院環境), 三浦一芸(NARO)


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