| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第60回全国大会 (2013年3月,静岡) 講演要旨 ESJ60 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P2-142 (Poster presentation)
積雪はエゾシカの行動を阻害し餌資源の利用可能量の低下をもたらすことから、多雪地域はエゾシカの生息不適地とされていた。しかし1990年代以降北海道西部の多雪地域に分布が拡大してきている。その要因として生息数の増加による内的要因と、積雪量の減少に伴う分布制限の緩和による外的要因が挙げられているが、そのプロセスについては明らかでない。
多雪地域へのエゾシカの分布拡大プロセスに対する積雪の影響を評価するためには、積雪深とその継続期間の変化を空間的に把握し、分布を制限する積雪条件について明らかにする必要がある。そこで本研究ではAMeDASデータを用いてメッシュ積雪モデルを構築し、シミュレーションにより得られた積雪の時空間分布とエゾシカの狩猟者情報を用いて積雪条件の評価を行った。