| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第60回全国大会 (2013年3月,静岡) 講演要旨
ESJ60 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-170 (Poster presentation)

都市生態系における企業緑地の役割:全国保有地向け土地評価ツールの開発と適用

*三輪隆(竹中工務店),飯田慎一(パナソニック),伊藤俊哉(住友林業緑化),岩渕翼(東北大学),浦嶋裕子(三井住友海上),木村幹子(対馬市),久保達哉(JSR),杉本信幸(味の素),瀬能靖弘(凸版印刷),高見謙(帝人),竹内和也(三菱地所),竹内恵子(グリーン・ワイズ),田畑真理(大阪ガス),寺内孝夫(大日本印刷),永戸優子(凸版印刷),中村博一(大阪ガス),林豊(清水建設),原口真(インターリスク総研),原田佳幸(イオンリテール),平井宗男(旭化成),細見弘明(旭化成),本名浩(帝人),増澤直(地域環境計画),三宅茂(イオンリテール),宮本昌宏(JSR),矢部明彦(富士ゼロックス),足立直樹(レスポンスアビリティ),河田雅圭(東北大学),中静透(東北大学)

企業保有地の土地利用においては、法規制により緑地の量は確保されつつあるが、生物多様性への貢献の視点は不十分であった。ところが、COP10開催を契機として、緑地を活用して劣化している都市の生態系サービスを強化し、地域生態系にも貢献したいという意識が企業の間に高まっている。そこで、生物多様性の保全を目指して積極的に行動する企業の集まりである「企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)」の持続的土地利用ワーキンググループと東北大学は、企業保有地での生物多様性保全への取り組みを推進するためのガイドライン、土地利用を評価して貢献度を可視化する「土地利用通信簿®」、取り組みの成果を確認するためのいきものモニタリングシートの3点からなる「いきもの共生事業所®推進ツール」を開発し、産業界への普及に取り組んできた。それらはいずれも社員参加型で使える簡便で実践的なツールとすることを目指した結果、多くの企業保有地に適用され、ユーザーの意見を反映したツールの改良も進めている。

本稿では、ツールの詳細を解説し、科学的妥当性と実用性について議論する。


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