| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第60回全国大会 (2013年3月,静岡) 講演要旨 ESJ60 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P2-277 (Poster presentation)
精子や精液中物質の生産にはコストがかかるため、交尾ごとにそれらの授与量を調節することが利益となると考えられている。実際、そのような射精量の調節は複数の分類群で知られている。その際、調節の指標として用いられるのは、他のオス個体の存在・密度や交尾相手の質・交尾経験などがある。さらに、雌雄同体生物の場合、交尾相手から受け取る精子数も射精量の決定要因になりうると考えられている。しかし、雌雄同体生物における射精量調節の研究は非常に少なく、上述した要因を複数考慮した例はほぼ無い。そこで本研究では、同時的雌雄同体の陸産貝類を用いて、自身の授与精子数と交尾相手の質・交尾経験・授与精子数との関係性を調べ、その結果について議論する。