| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第60回全国大会 (2013年3月,静岡) 講演要旨 ESJ60 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P2-459 (Poster presentation)
近年、マクロスケールでの植物動態を理解するためにメタ分析が盛んに行われているが、群落スケールのバイオマスや窒素、リン量について、気象要因(温度・降水)に対する依存性やその植生タイプによる違いを詳細に調べた研究はない。気象要因との関係や植生タイプによる違いを明確にすることで、環境変化にともなう炭素蓄積量や群落構造、機能の変化の予測に役立つ。また、メタ分析の結果を生態系プロセスモデルの予測結果と比較することで、構成要素の検証などモデルを高度化することができる。そこで、1930年~2011年までに発行された論文から、植物群落のバイオマスとN・P量のデータを器官別(葉、幹、根、リタ-)に収集し、気象要因や植生タイプの影響を分析している。現在は資料の収集を終えて、木本植物を中心に全体の約3割のデータを入力した段階にあり、その途中経過を報告する。