| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第60回全国大会 (2013年3月,静岡) 講演要旨
ESJ60 Abstract


一般講演(ポスター発表) P3-HS04 (Poster presentation)

クマムシの研究

*佐藤友規,長谷川巧,松浦寿彦,松浦彰彦,松下保男(静岡県立掛川西高等学校)

私たちは乾眠状態のクマムシがもつ様々な耐性に魅力を感じ、クマムシの研究を始めた。まず、私たちはクマムシが生息する苔を調査した。高校周辺から様々な苔を集めたところ、ギンゴケという特定の苔からのみクマムシが採集された。採集されたクマムシはMilnesium sp.(オニクマムシ)とMacrobiotus sp.(チョウメイムシ)の二種であった。次に、採集された二種のクマムシの乾燥耐性を実験・調査した。オニクマムシは十分な乾燥耐性を示したが、チョウメイムシは全く耐性を示さなかった。しかし、生息環境である苔中ではチョウメイムシが乾眠することを別の実験より確認した。また、オニクマムシは電子レンジによる電磁波・加熱に対しても強い耐性を示した。チョウメイムシの食餌を調査したところ、少なくともミドリワムシ・ヒルガタワムシをエサとしていることがわかった。現在オニクマムシの飼育を試みており、今後オニクマムシのその他の極限状態への耐性・チョウメイムシが乾眠する条件を調査したい。


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