| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第60回全国大会 (2013年3月,静岡) 講演要旨 ESJ60 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P3-HS24 (Poster presentation)
ゲンジボタルは日本では、本州から九州にかけて生息する水生のホタルである。環境の良い川に生息するため、環境指標生物にもなっている。最近は急激な環境悪化によって、その数は減少傾向にある。そこで地方自治体や小学校等による保護活動が行われている。その一方で、人為的かつ大規模な移植が行われ、自然発生する個体群の遺伝子攪乱が起こり、遺伝的多様性の減少が危惧されている。よって、これを食い止めるためにも地域固有の遺伝子の保護が必要となる。
ゲンジボタルを遺伝子型によって分類すると日本全国で7つのグループに分けられ、それぞれのグループは地理的に独立して分布している。本研究では、横浜市内のゲンジボタルを生息地別に採取し、DNA抽出とPCR、電気泳動とシークエンスによって解析し考察を行った。