| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第61回全国大会 (2014年3月、広島) 講演要旨 ESJ61 Abstract |
一般講演(ポスター発表) PB1-HS25 (Poster presentation)
多くの地域で都市温暖化が進行し,昆虫の高緯度地域への分布の拡大が報告されている。キマダラカメムシは,外来の大型のカメムシで,熱帯起源で日本が分布北限といわれ,近年中国地方にも生息が確認される昆虫である。
私たちは,このキマダラカメムシについて,岡山市での生息場所と,生息個体数の調査を実施した。
調査した結果,すべての調査場所で,キマダラカメムシの生息が確認された。このことから,キマダラカメムシの生息場所は拡大しているといえる。また,各調査場所で,キマダラカメムシの個体数の変動は大きく,農薬を使用している場所,標高が高く,北側に位置する場所が生息個体数が少なかった。標高が高く,北側に位置する場所の個体数が少ないのは,日当たりや気温の違いが原因だと考えられる。
今後,さらに都市温暖化が進むと,岡山市でのキマダラカメムシの個体数の増加が推測される。