| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第61回全国大会 (2014年3月、広島) 講演要旨
ESJ61 Abstract


一般講演(ポスター発表) PB1-HS47 (Poster presentation)

アレロパシーを探そう!

*木山昂海, *原田脩平, *山本理紗, *漆原悠貴 (広島県立広島国泰寺高等学校)

私達は,過去の先輩のアレロパシーについての研究を見て,他の植物にもアレロパシーが含まれていないか調べるために,特有の臭いを持つドクダミと水生植物でアレロパシーがあると文献に書かれていたホテイアオイを群生と単独に分けて調べることにした。まず,それぞれの根の抽出液から作った寒天培地にハツカダイコンの種を播種し,7日間発芽率を調べた(実験1)。その過程でドクダミの根で作った寒天培地にのみカビが生えているのを見つけ,アレロパシーにはカビの発生に効果がないのかについて調べるために7日間カビの観察を行った(実験2)。どちらの実験もコントロールとして蒸留水の寒天培地で同様の実験を行った。

実験1の結果は,ドクダミとホテイアオイ両方とも単独の方がアレロパシーによる発芽抑制効果が強い傾向がみられた。しかし,実験ごとに結果のばらつきが見られたので,今後も実験を行いたいと思っている。実験2では,ドクダミの寒天培地には,非常に多くカビが生えていたが,ホテイアオイの寒天培地にはカビが全く生えていなかった。よってホテイアオイの根にのみカビの発生を抑制させる効果があることがわかった。


日本生態学会