| 要旨トップ | ESJ61 自由集会 一覧 | | 日本生態学会第61回全国大会 (2014年3月、広島) 講演要旨 ESJ61 Abstract |
自由集会 W04 -- 3月14日 13:30-15:30 D会場
中国の「太湖」は琵琶湖の約3倍の面積をほこり,上海の水瓶として社会的に重要な湖であるが,近年の経済発展にともない汚染問題等が深刻化している.私達は太湖の最大流入河川であるチャオシー川において,魚類を中心とした淡水生物多様性とその生息環境について研究を進めてきた.その結果,様々な要因が水環境に負荷を与え,生物多様性にも影響を与えていることが明らかになった.一方で,日本では絶滅が危惧されているアユモドキ類やタナゴ類がふんだんに生息するなど,豊かな生物多様性も確認された.本自由集会では,このような太湖流域における水環境と生物多様性を紹介するとともに,今後どのようにして環境保全・生物多様性保全を進めていくべきが考える.
コメンテータ:西廣淳・島谷幸宏・中島淳;司会:鹿野雄一
[W04-1] 太湖流域の水環境と生物多様性の概要
[W04-2] チャオシー川中流域におけるタナゴ亜科魚類の多様性
[W04-3] チャオシー川下流域における水草類の多様性
[W04-4] 中国のアユモドキ類の生態から日本のアユモドキ保全を考える
[W04-5] チャオシー川流域の水田環境と生物多様性
[W04-6] 魚類の多様性を保全する河川管理に向けて