| 要旨トップ | ESJ61 自由集会 一覧 | | 日本生態学会第61回全国大会 (2014年3月、広島) 講演要旨 ESJ61 Abstract |
自由集会 W14 -- 3月14日 15:45-17:45 F会場
東日本大震災は、巨大津波、福島第一原子力発電事故を招き、甚大な被害を国土にもたらした。被災地では様々な復旧作業が継続される中で、震災そのものによる攪乱やその後の復旧作業による生態系構造の変化、遷移が生じていると考えられる。これに伴い、震災後には各地で影響評価に向けたモニタリングが行われている。例えば、福島県では、放射能汚染に見舞われ、生態系内における放射性核種の移行メカニズムについて研究調査が行われている。宮城県の津波被災地では、津波被害から復旧された水田における水田生態系の応答について市民参加型調査が行われている。また、岩手県では、津波による地形変化が湧水生態系に及ぼす影響がモニタリングされている。
本集会では、こうした東北3県における取り組みを紹介しながら、各地域の風土や復旧状況と生態系遷移との関係を探索する。その上で、生態系管理を包含した復興事業の可能性やその展望、生態学者が担うべき課題などについて自由に議論できればと考えている。
コメンテーター:根岸淳二郎(北海道大)・高原輝彦(広島大)
[W14-1] 本当に農業用水はイネに影響ないのか?
[W14-2] 森林―渓流生態系における放射性セシウムの分布と放射能汚染管理の展望
[W14-3] 水田―農地復興と大型水生動物群集の回復過程
[W14-4] 湧水生態系の保全と復興町づくりの現状と課題