| 要旨トップ | ESJ61 自由集会 一覧 | | 日本生態学会第61回全国大会 (2014年3月、広島) 講演要旨 ESJ61 Abstract |
自由集会 W29 -- 3月17日 14:30-17:30 G会場
日本各地の都道府県、市町村において生物多様性地域戦略の策定・推進が進められており、生態学者の役割は多様なステークホルダーの中で重要になってきた。しかし、実際の戦略の策定や推進を行おうとすれば、現実の社会の中で様々な解決困難な諸問題が発生し、壁に突き当たることがある。とくに農林水産業を抱える地方の現場では、生物多様性を適正に保全・再生・管理しようとしても、持続可能な農林水産業との両立は容易ではないであろう。この問題をどのように知恵を出し合い協働してブレーク・スルーするかについて、実際にその試みを多様なステークホルダーと共に進めている現場の声を伺い、発展的に討論する場として集会を開催する。地方行政や試験研究の立場から、また国の行政、研究あるいは生産者・市民の立場から、コンサルやビジネスの立場から、さらには大学の研究教育の立場から、多様な力をどう相互に無理なく集約できるのか? アグロエコロジーの一理論である「Participatory actions (相志向の参加型・参画型行動)」による「和して適う」ような明るい明日の里山・里海について展望してみたい。
司会進行:日鷹一雅(愛媛大学農学部)
総合討論:農林業者・市民からもコメントを頂戴する予定
[W29-1] はじめに:「和してかなう」日本型participatory actionsに向けて
[W29-2] 生物多様性えひめ戦略における多様な参加型の場つくり・・・農村漁村から街まで
[W29-3] 農林水産試験研究機関の役割:環境保全型農業から生物多様性へ
[W29-4] 静岡県における地域戦略とGIAES
[W29-5] 日本各地の事例から
[W29-6] 博物館の学芸員としての役割
[W29-8] 農村計画学の立場から