| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第62回全国大会 (2015年3月、鹿児島) 講演要旨 ESJ62 Abstract |
一般講演(口頭発表) B1-19 (Oral presentation)
生態教育や環境教育の大切さが既に知られている。台湾では2000年の6月5日に環境教育法を頒布してから、学校、国営、公営機構や政府基金が半分を超える財団法人が職員らに環境教育をしないといけないようになっている。動物園、博物館のような所も環境教育施設の申請を通れば各機構の依頼を受け、環境教育の授業をできる、入園者入館者に環境教育の内容である動植物や生態の大切さを教えられる。
しかし、これらの対象は多いけれど限られている。環境教育施設へ行かない、行けない一般大衆が対象から漏れる。本で得られる知識も本を買わない、借りない、読まないと分からない。そこでファーストフードチェンの景品が登場する。マクドナルドではハッピーセットにつくおもちゃをミニブックで代えることを欧米で既に長年やっている。通算5000万冊を超えている。マクドナルドが調査でイギリス家庭の八割がマクドナルドへ行ったことがあるが、三分の一の子供が本を持ってない結果が出た後取った戦略である。
本を読む楽しみを広めている台湾の出版社がこの事を知り、台湾マクドナルドと提携し、2014年の春と秋に各一回、全部で15種類の本を150万冊以上配られた。2015年の春も引き続きミニブックを作ります。
本だけではなく、生態教育、環境教育もこのようにすれば良い。聴衆が来ないのであれば我々が行く、本を買わないであれば買う物のおまけにする。小さな子供が本を手にすれば、家の方がそれを読み聞かせるのが普通である。そしたら子供だけではなく、大人でも環境教育についてちょっと分かるようになる。
マクドナルドに限らず、他のファーストフードチェーンでも、個人店舗やスタンプラリーなど何でもいい。【只であれば読んでやる】気持ちを利用すれば、教育の行き届く場所も幅をもっと広げるでしょう。