| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第62回全国大会 (2015年3月、鹿児島) 講演要旨
ESJ62 Abstract


一般講演(ポスター発表) PC2-HS05 (Poster presentation)

植生の異なる環境でのバッタ類の種組成と多様度の比較

千代田創真(海城中学高等学校)

埼玉県北本市と東松山市、所沢市の6ヶ所の植物群落でバッタ類の調査を行った。調査地はいずれも埼玉県の平野部と丘陵部の境目に位置し、地理的な条件において大きな差はないと考えた。10×10㎡の広さで一定の植生をもつ草地を調査区に設定した。調査区内に1×1㎡の方形区を6カ所設定しそのそれぞれについて一定の時間スウィーピングを行った。網に入ったものの種名及びそれぞれの種の個体数を記録した。また、その草地において最も優占する植物種と平均的な群落高を記録した。調査は2014年9月から10月にかけて行った。調査区内でシャノン指数を算出し、各調査地ごとの多様度の比較を行った。所沢市の狭山湖堤防付近の草丈60cmのチガヤが優占する群落において、バッタ類のシャノン指数が1.09±0.15で最大であり、他の調査地にくらべシャノン指数が有意に高かった(p<0.05,Steel-Dwass test)。また、似たような条件である北本市での草丈60cmのチガヤが優占する群落のバッタ類のシャノン指数は0.12±0.28となった。バッタ類の種組成や多様度の違いが生じる理由を、バッタ類の生態や調査地や周囲の環境と関連させて考察する。また、多様度指数の扱いについても検討する。


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