| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第62回全国大会 (2015年3月、鹿児島) 講演要旨 ESJ62 Abstract |
一般講演(ポスター発表) PC2-HS16 (Poster presentation)
横浜ホタルの会」から頂いた旭、富士、瀬上産のゲンジボタルと円満山、旭産のヘイケボタルの遺伝子を用いて、遺伝的多様性があるかどうかを調べることになった。
調査方法は、遺伝子を抽出し、プライマーの組み合わせを調べるため、各ホタルのDNAにプライマー9+1~8(タカラバイオ株式会社製)のうち一つを入れ、遺伝子を複製した。その後、どのプライマーの組み合わせなのかを調べるため、電気泳動を行い、DNAの精製を行い、MEGAというソフトウェアを用いて塩基配列を特定し、各ホタルの遺伝子の系統樹を作成した。
その結果、2地区で採集されたヘイケボタル両種のプライマーの組み合わせがプライマー1+プライマー2となった。一方、ゲンジボタルについては瀬上産のプライマーの組み合わせは4+9であるのに対し、富士産のプライマーの組み合わせは2,3,7,8+9であることが確認された。
また、プライマー1+2配列はどの位置にヒットしたかを調べるために、塩基配列の相同性検索を行った。その結果、ミトコンドリアエンコードNADH デヒドロゲナーゼ サブユニット5であることが判明した。なお、ゲンジボタルの配列の増幅はいまのところ不明である。