| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第62回全国大会 (2015年3月、鹿児島) 講演要旨 ESJ62 Abstract |
一般講演(ポスター発表) PC2-HS29 (Poster presentation)
私たちはネジバナ(Spiranthes sinensis,ラン科ネジバナ属)のねじれはいつどのように形成されるのか、ねじれにはどのような利点があるのかについて研究を行った。花茎が伸長してつぼみが開花する際の運動について詳しく分析した結果、つぼみが開花する際に、花柄がねじれながら伸長することで、花がねじれてつくように見えることが確認できた。また、ネジバナを訪れたニホンミツバチの行動を録画して詳細に分析した結果、ねじれの角度が小花1つあたり30°~49°の個体が、最もミツバチにとって採蜜効率が高いことがわかった。調査地におけるネジバナのねじれは、30°~39°の個体が最も多く、ネジバナのねじれは、訪花昆虫の採蜜に最も適した角度になっていることが推察された。