| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第63回全国大会 (2016年3月、仙台) 講演要旨 ESJ63 Abstract |
一般講演(口頭発表) G1-05 (Oral presentation)
1980年以降の行動生態学の躍進によって,動物の発する鳴き声が,食物の在処や捕食者の種類など,さまざまな情報を伝えることが明らかになってきた。これらの研究は,動物の鳴き声を単なる情動の表れとする古典的な解釈を覆すとともに,複雑な情報処理能力・認知能力の進化を解き明かす上でも重要な知見を提供してきた。しかし,未解決な課題も多い。ヒトは単語から物事をイメージ(表象)しながら会話の内容を解釈するが,他の動物ではどうだろうか?私はシジュウカラを対象に,野外実験によってこの課題に取り組んだ。