| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第63回全国大会 (2016年3月、仙台) 講演要旨 ESJ63 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P1-190 (Poster presentation)
淡水生物は陸上生物に比べて減少傾向が著しいことが知られている。一方で淡水生物自身も外来種として容易に移入し生息地の生態系を改変しうることも示唆されている。本研究ではこれまで系統関係が未解明な、日本を中心とした東アジア産タニシ科貝類について着目した。日本産本科貝類4種のうち、広域分布する2種(ヒメタニシ・マルタニシ)は外来種であることが疑われている。一方で、広域分布種マルタニシ・オオタニシと、琵琶湖固有種ナガタニシは環境省のレッドリストに掲載される絶滅危惧種でもある。そこで本研究では、これらのタニシ科貝類の系統関係の解明を試み、その進化史や保全上の意義について考察する。