| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第63回全国大会 (2016年3月、仙台) 講演要旨 ESJ63 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P2-146 (Poster presentation)
固有な生物相を有するで知られる琉球列島には、かつて、やはり島それぞれに固有といってもかまわないほどの多様な里山が存在していた。しかし、1960年代以降、このような琉球列島の里山は大きく姿を変えてしまった。そうした状況の中、お年寄りたちからの聞き取り調査をもとに、琉球列島の里山がどのような姿であったかを復元する試みを続けてきた。緑肥の利用などからは、琉球列島の里山が大きく二つに区分できることがわかった。また魚毒利用植物からは、里山の多様性が見えてきた。本報告では繊維利用植物についてまとめる。繊維利用植物からも里山の多様性が明らかになることが分かった。加えて、かつて普遍的に存在していたシュロが、ほとんど姿を消していることも明らかとなった。