| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第63回全国大会 (2016年3月、仙台) 講演要旨
ESJ63 Abstract


一般講演(ポスター発表) PH-002 (Poster presentation)

有機栽培水田におけるケイソウの個体数変化

*冨加津 柚奈, 野崎 真史 (群馬県立高崎女子高校)

自宅の近くの水田では、有機質肥料(ウズラ糞、カニ殻、カキ殻等)を用いてイネの栽培を行っている。栽培方法の違いが水質の違いを生じ、その結果としてケイソウの種類や数に影響するかもしれないと思った。そこで、ケイソウの種類や個体数で水田環境を比較評価するための実験方法を検討するために、今回の実験を行った。

水田は、水がためられているという点では「止水」であるが、注水口と排水口が存在し、1日のうちにゆっくりと傾斜に沿って水が流れる「流水」としての側面をもつ。また、注ぎ込まれる水は低温で肥料分は少なく、太陽光によって暖められるのと水田土壌からの肥料分が溶け出すので、排水される水は暖かく肥料分も多い。また、イネの成長に応じて水田の水位は調節され、変化する。こうした点を踏まえ、本研究では大型ゴム栓に四枚のスライドガラスを水平に設置した「ケイソウキャッチャー」を作り、一定面積に付着するケイソウの種類と数、水質、水温との関係を調査した。


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