| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第64回全国大会 (2017年3月、東京) 講演要旨 ESJ64 Abstract |
一般講演(口頭発表) D02-06 (Oral presentation)
河川水中の溶存酸素濃度の日変化から生産量および呼吸量を推定する溶存酸素マスバランス法は、高精度な溶存酸素センサーの開発により簡便に河川生態系の代謝量を知る手法として期待されている。本研究では、関東地方を流れる荒川本流の南畑新田(下流域、沖積低地河川、標高4m、川幅70m)と荒川支流赤平川の下小鹿野(中流域、渓谷河川、標高220m、川幅10m)における溶存酸素濃度の日変化データから両地点の生産量と呼吸量を推定し比較した。河川連続体仮説では、水深が浅く日射が河床に届く中流域では生産量>呼吸量となり、水深が深く日射が河床に届かない下流域では生産量<呼吸量となると予想されている。本仮説を念頭に河川生態系代謝量の流程変改ついて考察する。