| 要旨トップ | ESJ64 自由集会 一覧 | 日本生態学会第64回全国大会 (2017年3月、東京) 講演要旨
ESJ64 Abstract


自由集会 W16  3月15日 18:00-20:00 F会場

群落談話会「種分布予測モデルから解き明かす日本の森林植生の分布特性」

比嘉基紀(高知大・理)・小出 大(国立環境研究所)

 日本は温暖湿潤気候に属し、また国土は南北に細長く、中央には脊梁山脈がそびえており、低緯度・低標高地域から高緯度・高標高地域にかけて亜熱帯林、照葉樹林、夏緑樹林、常緑針葉樹林が分布する。日本の植生帯について、これまで暖かさ・寒さの指数に代表される積算温度と降水量などを用いた検討が盛んにおこなわれてきた。
 近年、日本全国規模で気候データと森林・植物分布データ、及びこれらのデータを解析するための統計モデル(種分布予測モデル,Species Distribution Models:SDMs)が利用できるようになり、日本の森林植生とその優占種の分布特性について新たな知見が蓄積されつつある。
 そこで本集会では、日本の植生関連の種分布予測モデル研究の流れを概説するとともに、新進気鋭の若手研究者より日本の森林植生の分布特性について、SDMsの解析結果から整理されることと新知見について報告してもらい、今後の研究の方向性を展望したい。

[W16-1] 日本の植生関連の種分布予測モデル研究の流れと展望 松井哲哉(森林総合研究所)

[W16-2] コメツガの分布を規定する要因は何か?~第四紀氷期の気候が現在の分布域に及ぼす影響~ 津山幾太郎(森林総合研究所)

[W16-3] 常緑広葉樹の分布限界を決める気候、地史、人為 ~種分布予測モデルから見えてきたもの~ 中尾勝洋(森林総合研究所)

[W16-4] 種分布予測モデルを用いた更新適地の予測:親木と幼木の分布域の違い 小出 大(国立環境研究所)


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