| 要旨トップ | ESJ65 自由集会 一覧 | 日本生態学会第65回全国大会 (2018年3月、札幌) 講演要旨
ESJ65 Abstract


自由集会 W17  3月14日 18:15-20:15 I会場

生態学の視点からポスト愛知目標を考える

大澤隆文(環境省)

 現在、2020年までの愛知目標の達成に向けた取組が国内外で行われているところであるが、生物多様性条約第15回締約国会議(CBD-COP15、2020年)で決定される見込みの次期目標(「ポスト愛知目標」という)の検討プロセスについて議論が開始されており、その内容についても一部の国際機関では検討が始まっているところである。CBD-COP10(2010年)で決定された愛知目標の検討の際には、COP10議長国を務めた日本の提案が基礎となった経緯があり、日本は引き続きポスト愛知目標の検討においても貢献を行い、その後に策定される次期生物多様性国家戦略の国別目標を通じて国内の諸問題の解決にも結び付くような目標設定を行うことが望まれる。
 本集会は、ポスト愛知目標に向けて、若手・中堅の生態学者や保全実務者も含めて、幅広く国内関係者を交えて検討を行う一環として、これまでの愛知目標の振り返り及びポスト愛知目標に向けた議論をすることを目的として開催する。集会ではポスト愛知目標検討プロセスの説明をした後、ポスト愛知目標に係る議論の中身、そして、具体的テーマを例示しつつポスト愛知目標のあり方について講演を行う。その後、十分な時間を取って、これらのテーマ以外も含め、生態学の視点から見たポスト愛知目標のあるべき姿について、意見交換・質疑応答を行う構成とする。
 司会は尼子直輝(環境省)、コメンテーターは中静透(総合地球環境学研究所)が行う予定。

[W17-1] 本集会の説明及びポスト愛知目標検討プロセス 大澤隆文(環境省)

[W17-2] ポスト愛知目標に係る総論 古田尚也(大正大学・IUCN日本オフィス)

[W17-3] 気候変動対策を兼ねた生物多様性の国際目標のあり方(生態系を活用した適応策及び防災減災を含む) 中村太士(北海道大学)

[W17-4] 持続可能な土地利用に係る国際目標のあり方 (里地里山を含む) 角谷拓(国立環境研究所)


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