| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨
ESJ66 Abstract


一般講演(ポスター発表) P1-223  (Poster presentation)

キジバトの2タイプのmtDNAと核DNAの比較 【B】
Two distinct lineages of Oriental Turtle Dove in mtDNA and analysis of nuclear DNA 【B】

*小島みずき(九州大学), 西海功(九州大学, 国立科学博物館)
*Mizuki KOJIMA(Kyushu Univ.), Isao Nishiumi(Kyushu Univ., NMNS)

キジバトStreptopelia orientalisはロシア東部から東南アジアにかけて広く生息し,日本国内でも全国的に分布する。国内では亜種キジバトと亜種リュウキュウキジバトの2亜種が確認されているが,近年行われたmtDNAのCOⅠ領域の解析によると,亜種の地理的分布とは関係なく約2.4%離れた2つのハプロタイプ系統群が同所的に存在していることが明らかになった。ミトコンドリアのハプロタイプ系統群が同所的に2タイプ存在していることは,2種に分かれた個体群がそれぞれ隠蔽種としている可能性と,過去に2つに分かれた個体群が交雑して1集団を形成している可能性が考えられる。そのため,本研究では核DNAマイクロサテライト領域とmtDNAを比較し,各集団の遺伝構成を明らかにする。


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