| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨 ESJ66 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P2-067 (Poster presentation)
闘争行動はその勝敗が研究対象となることが多い。勝敗は闘争後の利益分配に直接影響するため、これは当然かもしれない。しかしながら、闘争の利益やコストは自身が関わる闘争頻度にも依存する。私たちは都市と郊外のメキシコマシコ(Haemorhous mexicanus)を用いて、群れサイズが同じ場合も、異なる場合も、勝者の関わる闘争頻度には高い反復性がみられることを示した。また、都市の色鮮やかなオスは競争能力、闘争傾向(と結果的に闘争頻度)ともに最も低かった。一方で、 嘴の大きさはオスの競争能力を示す一方で、闘争傾向とは関係しなかった。闘争頻度はオスのIDと一部の競争能力関連形質によって予測できるといえる。