| 要旨トップ | 目次 | | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨 ESJ66 Abstract |
一般講演(ポスター発表) P2-089 (Poster presentation)
1回の交尾で全ての卵を受精させるのに十分な量の精子を得られることが多いにもかかわらず、多くの動物でメスは複数のオスと交尾または1匹のオスと複数回交尾をする。しかし、メスにとって、交尾には様々なコストを伴なう。例えば、時間的及びエネルギー的コストや、捕食リスクの増加、オスによる傷害などである。テントウムシの仲間は頻繁にそして成虫期間の大部分で交尾することが知られ、約20~30%の個体が交尾中に発見されるとの記録もある。ナミテントウも多回交尾をすることがわかっているが、具体的にどのようなコストがあるかは不明である。そこで本研究では、1回交尾後のメスをプラスチック容器で、単独・オスとのペア・未交尾メスとのペアで飼育し、交尾・産卵行動を観察し、寿命や産卵数などを測定することにより、ナミテントウにおける多回交尾のコストとそのこと産卵行動に与える影響について考察する。