| 要旨トップ | 目次 | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨
ESJ66 Abstract


一般講演(ポスター発表) P2-210  (Poster presentation)

日本国内を対象とした土地被覆データの不確実性の検証 【B】
Investigating uncertainty of land cover data sets in Japan 【B】

*堤田成政(京都大・院・地球環境), 大澤剛士(首都大・都市環境), 土居秀幸(兵庫県大・院・シミュ)
*Narumasa TSUTSUMIDA(Kyoto Univ.), Takeshi Osawa(Tokyo Metropolitan Univ.), Hideyuki Doi(Univ. of Hyogo)

陸域環境を表す生態系サービス・生物多様性評価、気候変動影響評価、炭素循環評価などの算出には土地利用・土地被覆(Land Use/ Land Cover, 以下LULC)の正確な把握が必要不可欠である。オープンデータ・オープンサイエンスの流れを受け、現在では様々なLULCデータが入手可能となっているが、データ間およひデータ自体の不確実性が課題となっている。そこで本研究では日本国内を対象に、国土数値情報、JAXA高解像度土地利用土地被覆図、国土数値情報、 ESA CCI Land CoverのLULC分類の一致/不一致の度合いを評価・地図化する。それぞれの空間解像度、分類クラスを統一し、データごとの特徴と違いを地図化するとともに、Geowikiから入手した参照データをもとに、それぞれどの程度LULCを正確に表現しているかを定量評価する。また、地理的加重対応評価表 (Geographically weighted correspondence matrix)により、参照データからの不一致度を空間評価する。この結果から、各LULCデータが参照データよりどの程度の不確実性がみられるか、地域差を図示し、今後の精度改良や、データ利用者への提言とする。


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